組合せ以外の注意点とは?
壁面収納を検討する際、設置場所のサイズや収納するものに応じたレイアウト、コンセント位置や扉面材などはどなたでも注意されると思います。
今回は意外な注意点として「照明」について書きたいと思います。
扉が照明器具に当たらないか
まず分かりやすい注意点として、壁面収納の扉が照明器具に当たらないかがあげられます。
下の画像では、中央部の照明器具を取り付ける引掛けシーリング(ローゼット)にぎりぎり当たっていないものの、取り付ける照明器具によっては扉が開かなくなってしまいます。
元々この位置には丸型のシーリングライトをつけられていましたが、扉が当たってしまうため、横長で扉に当たらないレール型照明器具と入れ替えをされました。
照明位置はそのままでよいか
通常戸建てやマンションの居室には、お部屋の中心に引掛けシーリングが1つ設置されていることが多いです。そこに照明器具を取り付ける形ですね。
今回のケースのように壁・床〜天井一面を壁面収納とした場合、壁面収納の奥行分(パモウナCAの場合約45cm)お部屋が狭くなる形になります。そうなると、壁面で囲まれた部分の中心もずれる形となります。
お部屋の広さや形状、壁面収納の内容によってケースバイケースですが、できれば照明計画もあわせて検討されると、より居心地のよい空間になるのではないかと思います。
天井に「懐(ふところ)」があるか
実際に「照明を変更しよう!」と思った場合にも注意が必要です。
例えば引掛けシーリングの位置を変更する・照明をダウンライトに変更するというご希望がある場合でも、特にマンションではそれが出来ないケースもあります。
上記の変更をする場合、天井に懐(いわゆる天井裏のような空間)が必要になります。
マンションのつくりによっては懐がなく、上階との境になるコンクリート面に直接壁紙(クロス)を貼って天井面としてある場合もあります。この場合は、照明用の配線を動かせない・ダウンライトの器具本体をおさめる空間がないことから、建築当初の位置から変更が難しいということになります。
今回のお客様のお部屋も、天井に懐がない構造のマンションでした。この場合、原則引掛けシーリングの移動はできません。
このような場合は、例えばライティングレール+スポットライトのような形で照明の位置・角度を変更したり、スタンドやフロアライトなどの補助照明を利用したりするのがよいと思います。
クロスの張替えも計画的に
上の写真をみていただくと分かるのですが、天井クロスの剥がれが気になるということで、同時に壁・天井クロスの張替えもご依頼いただきました。
特に剥がれが目立っていない場合も、壁面収納面が新しくなるため、設置後今まで気にならなかったクロスの汚れや傷が気になることも。壁面収納を設置すると後からの移動が難しくなりますので、壁面収納設置前に壁・天井のクロスの張替えをご検討いただくのもおすすめです。
張替え前はリビング~和室間の引戸が襖紙だったため、リビング側から見た時に和のテイストが。写真では分かりづらいですが、全体を壁面収納の面材(ホワイトオーク)にあわせてグレーのクロスに張り替えました。建具部分も壁との一体感がでてスッキリとし、シックなイメージになりました。
当社はパモウナなどの家具類だけではなく、カーテンや照明などのインテリア製品、クロス張替えやダウンライト設置などの電気工事まで、トータルでご提案・施工出来るのが強みになっております。
インテリアに関すること、是非何でもお気軽にご相談ください。