interior design office BEORCブログ|居心地のよいインテリアデザイン・リフォーム|NCDのカラー&イメージ講座|福岡

ベオークのブログへお越しいただきありがとうございます。当社は福岡市にあるインテリアデザイン&リフォーム・リノベーション会社です。デザイン(インテリア全体が調和するご提案)と施工の両方ができるのが強みです。このブログでは主に当社の実例と、株式会社日本カラーデザイン研究所(NCD)と共催するカラー&イメージ講座についてご紹介します。Instagramからお越しの方は、「ブログ内検索」や記事に付けている「タグ」から該当記事をお探しいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

パモウナCPシリーズ実例と特徴【CPA-1400RM+CPA-600RM・ハイマットブラック・上置あり】

CPシリーズの特徴

当社の「CPシリーズ」初実例(ハイマットブラック)です。お写真有難うございました!

以前こちらの記事内で2023年パモウナ食器棚の新商品「CPシリーズ」と「IDシリーズ」についてご紹介しました。
beorc.hatenablog.jp

記事内で簡単にCPシリーズの特長について触れていますが、「BOX STANDARD(一体型)商品なのに最高級の位置づけ」というのが今までにない流れで驚きました。

メーカーサイトでは「新しいスタイルの提案。秀逸なデザインと機能を兼ね備えた至高の食器棚。」と紹介されています。
www.pamouna.jp

従来は自由にレイアウト可能な「BOX SELECT商品」(ASやNE)のほうが価格も商品グレードも上という印象でした。最近のパモウナ社の大きな流れとして、一体型の「BOX STANDARD商品」の拡大・仕様の充実を感じます。CPシリーズは他の一体型商品とどこが違うのか?特徴をご紹介します。

新面材(石目柄・ハイマット仕様)の採用
石目柄は高級感がありますね(天板ブラックストーン部分)

CPシリーズでは本体色を計4色(シート仕様)から選べます。いずれも今回のCPシリーズにあわせて初めて設定された新色(新柄)です。
◎石目柄2色:ブラックストーン・ライトストーン
◎単色(ハイマット仕様)2色:ハイマットブラック・ハイマットベージュ

ここ数年はモルタル調の「セラミカネロ」「セラミカライト」が様々な商品に採用される流れでしたが、CPシリーズでは新たな上記4色での展開となります。

石目柄やマット系の面材は海外インテリアのトレンドでもあるので、このあたりをいち早く商品に採用するあたりは流石だなと感じます。

現時点では上記4色はCPシリーズでしか選べませんが、今後食器棚の新商品・TVボード・壁面収納などでも選べるようになるのではないかな?と思います。

本体の面材色により背板・天板部分・ガラス色・内装・コンセント色が変わるのも最近の一体型商品の流れですね。
◎濃いお色(石目柄ブラックストーン・ハイマットブラック)の場合
 背板・天板部分:「ブラックストーン」
 上台引戸ガラス色・内装色・コンセント色:「ブラック」
 

◎薄いお色(石目柄ライトストーン・ハイマットベージュ)の場合
 背板・天板部分:「ライトストーン」
 上台引戸ガラス色:「シルキーパール」
 上台引戸ガラス色・内装色・コンセント色:「ホワイト」

上台引戸はツインモーション対応

ASシリーズ以降の新商品「CPシリーズ」「IDシリーズ」とも、上台引戸はツインモーション(開け閉め両方ソフトクローズ)となっています。

従来パモウナでは閉める方のみソフトクローズが基本だったので、正直なところ一体型商品のCP・IDともツインモーションになったのには驚きました。
上台引戸のツインモーションについてはこちらのASシリーズの実例をご参照ください。

引出しレールはヘティヒ社の「アーキテック」
グレードの高い「アーキテック」引出しシステムを採用

ドイツの一流金具メーカー「ヘティヒ社」の中でもグレードの高い、「アーキテック」引出しシステムを採用しています。

パモウナ食器棚で「アーキテック」を採用しているのは「ASシリーズ」と「CPシリーズ」のみ。アヤノ食器棚でも「PSシリーズ」という最高級商品でしか採用されていないので、商品グレードの高さが分かります。

ちなみにアヤノではすべての商品で「ヘティヒ社」の引出しシステムを採用しており、パモウナでは商品により採用しているもの・していないものがあります。
ヘティヒ社の引出しシステムはレール耐荷重により大きく2つに分けられます。
◎レール耐荷重40㎏:アーキテック
◎レール耐荷重30kg:イノテック / イノテック・アティラ

アヤノでは上記の「レール耐荷重」表記ですが、パモウナでは「収納できる重さ」表記のため数字が異なります。
例えばNEシリーズのアドバンスグレード引出しはヘティヒ社の「イノテック」引出しシステムですが、「収納できる重さ」として約20kgとカタログ表記されています。かなり細かい情報ですが笑

BOXスタンダード商品で唯一「アーキテック」引出しシステムを採用している点からも、CPシリーズのグレードが高いというのがよく分かります。

上台カウンター上のコンセントは2ヶ所

こちらもASシリーズ同様、上台の左右に計2ヶ所2口コンセントがついています。この辺はアヤノ食器棚を意識した作りでしょうか。

従来のパモウナ食器棚は上台の中央に1ヶ所が基本でした。ちなみに同じく新商品の「IDシリーズ」は従来どおり中央に1ヶ所です。

チタングレー採用のすっきりとした引戸フレーム
フレーム部分の薄いスッキリしたデザイン

ASシリーズ同様、上台引戸のフレームには「チタングレー」を採用。落ち着いた色調で、繊細で高級感を感じさせるスッキリとしたデザインです。

ちなみにASシリーズは上台側板の奥行が浅いのが大きな特長でしたが、CPシリーズは特別側板が浅いということはないようです。

引手が一体となったフラットデザイン
レールや取手がない扉一体のフラットデザイン

通常引出しや開き戸の上部には、手をかけるための取手(引手)が金属素材でついています。

CPシリーズでは別素材ではなく、扉形状により手がかかるようにしたフラットデザインを採用しています。

見た目は非常にすっきりとしてよいのですが、注意が必要なのは上側からしか手がかからないという点です。
身長や使い方(しゃがんで使うか否か)などによっても変わるとは思いますが、特に立ったまま低いところの引出しを開ける場合は下から手がかかったほうが使いやすいかもしれません。

扉一体型ではありませんが、パモウナ「EC/EMシリーズ」も同じように上からのみ手がかかる形状です。この辺は実際の動きで使い勝手をお試しいただくのがよろしいかもしれません。

本体幅は180cmまで

他の一体型商品の本体幅は160cmまでですが、CPシリーズは本体幅180cmまで設定があります。
そこに幅600mmのサイドアイテムを組み合わせることが可能です。

本体レイアウトはオーソドックスに、左から開き戸・4段引出し・家電収納(幅100・120cmは開き戸なし)となっています。
※一体型商品は「EC/EMシリーズ」以外は、すべて家電収納はむかって右側固定となります。

本体に下台オープンの設定がないのは少し意外でした。CPシリーズでオープンが欲しい場合は、サイドアイテムを組み合わせる必要があります。

本体高さ・カウンター高さは1種類のみ

CPシリーズの寸法は、本体高さ1975mm・奥行445/500mm・ハイカウンター938mmとなっています。
幅は上でも書きましたが、100cm~180cmまでの20cm刻みの設定です。

昔は「RQ/SQ RM/SMシリーズ」のように、同じ商品内でカウンター高さや上台高さが選べるという商品が多く、組合せ次第で高さや品番も変わり(同じハイカウンターでも商品により高さが違ったりして)ややこしかったですが、直近のAS・CP・IDはすべて同じ本体高さ・カウンター高さとなっています。今後はある程度規格サイズを統一していく流れなのかな?という印象を受けました。

1975mmは本体高さとしては少し低めという印象ですが、マンションではキッチン部分を下り天井にしているケースも多いので、この辺も時代の流れなのかもしれません。

カウンター上の有効高は504mm

ASシリーズほどではないですが、「EC/EMシリーズ」以降の一体型商品はカウンター上の有効高が少し高くなっています。
上から蒸気が出るタイプの大型オーブンレンジを使われる場合は、やはり少しでも有効高さがあったほうがよいと思います。

ちなみに一体型商品で比較すると、
◎「RQ/SQ RM/SM」「SY」:445mm
◎「EC/EM」「ID」「CP」:504mm

となっております。

ASシリーズは549mmなので、「一気に世界新記録を大幅に更新した!」みたいな驚きがありました笑

カウンター上の有効奥行8mm増
CPは上台下部に補強桟がなく、背板部分はフラットなつくり
従来商品は上台下部に補強桟があり、背板部分に凹凸があるつくり

従来商品は上台下部に補強桟があり、背板部分に凹凸がありました。CPではAS同様、補強桟のないスッキリしたつくりとなっております。
ASは補強桟はないものの、背板がスチールで厚みがあるためか、天板上の有効奥行は従来のNEと変わりませんでした。

CPでは補強桟がなくなり、従来のNEと比較して以下の通り8mmずつ天板上の有効奥行が増えています。
◎外寸奥行500mmの場合
NEの有効奥行461mmに対し、CPの有効奥行469mm
◎外寸奥行445mmの場合
NEの有効奥行406mmに対し、CPの有効奥行414mm

天板上の有効寸法が少しでも有効寸法が増えるのはよいことですね。


今回の実例内容

全体
ゴミ箱ともお色・質感があっていてとても素敵です

【パモウナCPシリーズ】
①サイドアイテム(左):CPA-600RM
②本体(右):CPA-1400RM
③上置(左):CP-VH60UM
④上置(右):CP-VH140UM
※本体色:ハイマットブラック(標準シート仕様)

【サイズ】
・全体サイズ:W2000(600+1400)*D500*H1975mm(ハイカウンターH938mm)
・上置サイズ:W599+1399*D331*H412mm(天井高2400mm)

上置
上置は地震対策としてもオススメです(奥にアジャスターが飛び出ます)
本体下台・左(開き戸収納)
内部は可動棚1枚

可動棚は家電収納下と同じサイズなので、こちらを2枚とすることも可能です。

本体下台・中(4段引出し)
取手のないフラットなつくり
引出し内装はブラックまたはホワイト(いずれも単色)
本体下台・右(家電収納)
家電収納部は右端(位置変更不可)
炊飯器を使う際はスライドテーブルを引出すのがメーカー推奨です

一体型で一番悩ましいのが「家電収納位置を変えられない」点です。炊飯をする際はスライドテーブルを出して使うのがメーカー推奨となっているため、間取りによっては家事動線の邪魔になる場合もあるので注意が必要です。

家電収納下は深引出し(内部可動棚1枚・開き戸と共用可)
サイドアイテム(家電タワー+オープン)
サイドアイテム上部は「家電タワー」か「両開き戸収納」から選択可能です
サイドアイテム下部は「3段引出し」か「オープン」から選択可能です
サイドアイテムの3段引出しも「アーキテック」
3段目は深型(内部に可動棚1枚付き)

お客様の声

CPシリーズ初の実例は関東地方のお客様にご購入いただきました!遠方で2階リビングへのバルコニーからの吊り上げ搬入ということもあり、無事設置がなされるまでは内心ドキドキしていました^^;

写真からもハイマットブラック+石目柄ブラックストーンの高級感が伝わってきて、とても素敵な実例となりました。初の実例ということで沢山お写真を送ってくださり、ありがとうございました!

ゴミ箱スペースのためにオープンを組み入れるかや、天井の梁による全体幅・レイアウトの検討、壁コンセントの増設等についてもアドバイスさせていただきました。以下のとおり喜んでいただけて本当によかったです。Y様、誠にありがとうございました!

メーカーさんの上下分かれているカップボードも検討したのですがCPにして大正解でした!

最後まで丁寧に対応していただきありがとうございました。旦那さんも見るたびかっこいいなぁと言っていて大満足です◎

今回の引っ越しでテレビ台もPamounaにして、カップボードも素敵だったので、また機会がありましたら是非よろしくお願い致します。

本当にありがとうございました。


当社では食器棚の他、家具カーテン照明などインテリア全般お取扱いしております。福岡県内ではリフォーム・リノベーションなどの工事もおこなっております。
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