天井高2200mm問題
新築マンションでキッチン部分だけ下がり天井となっている場合があります。キッチン内の天井高は物件によりマチマチですが、天井高2200mmというところも割とあります。
※天井高2200mmの実例をこちらのタグにまとめます:天井高2200mm
天井高が2200mmの場合、「上置・フィラーを設置する際に迷いが生じやすい」傾向にあります。
メーカー(パモウナかアヤノか)や商品により本体高さが変わるので、ケースバイケースではありますが…
一番悩ましいのはアヤノ食器棚の本体高さ2020mmの場合になるかと思います。
(上下別シリーズの組合せも含めて、アヤノで一番多い本体高さが2020mm)
これはパモウナとアヤノで上置・フィラーの設定高さが違う点も要因のひとつとなっています。(各社の上置・フィラーの設定高さは以下のとおり)
▼パモウナ
・上置:高さ210~600mm
・フィラー:高さ80~209mm
明確に区分されているので、悩む余地がありません笑
▼アヤノ
・上置:高さ100~600mm
・フィラー:高さ50~290mm
こちらは高さ100~290mmは、上置・フィラーどちらでも対応できる形となっています。
ということで、アヤノ食器棚で天井高2200mm・本体高さ2020mmの場合(上置・フィラーとも可能。外寸高さ170mm)は絶妙に悩ましい寸法となります笑
以下簡単に天井高2020mmの場合のアヤノ上置・フィラーの特徴についてご説明します。
ロータイプ上置の場合
上の写真がまさに外寸高さ170mm(天井高2200mm・本体高さ2020mm)のロータイプ上置になります。この場合の上置内の内寸高さは130mm。
収納量としては限られるが、何も入らない寸法ではないという悩ましさ^^;
あとは扉が通常の左右両開きではなく、上から下に開くフラップ扉となる(形状的に下からモノが入れづらい)点も迷うポイントです。
今回のお客様はそれでも「少しでも収納量を増やしたい」という点で、ロータイプ上置をご採用いただきました。
フィラーの場合
こちらは収納ができない「フィラー」をご採用いただいた実例写真です。
本体と天井までの隙間が180mmなので、「なくてもいいかも…?」となりやすい、別の悩ましさが生じる微妙な寸法になります笑
また、フィラーの注意点として、パモウナとアヤノで構造に違いがある点も悩むポイントになります。
パモウナのフィラーは上置同様、転倒防止機能(天井に食器棚本体を突っ張る)がついています。
一方、アヤノのフィラーには転倒防止機能はついていないのです。。
※上置にはパモウナ・アヤノとも(構造は異なりますが)転倒防止機能がついています
それでもフィラーと食器棚本体は連結され、天井までの隙間が小さいため、フィラーがない場合に比べると耐震効果(地震があっても食器棚が倒れにくい)はあると思います。
ただ、より耐震機能を重視されるなら、アヤノの場合はフィラーより上置のほうが耐震機能は高いと言えます。
この辺りも、ロータイプ上置にするか、フィラーにするか悩ましいポイントになります。
上置・フィラーを設置しないケース
ちなみに、天井高が2200mmで、上置・フィラーを設置せずにできるだけ食器棚上のスペースを小さくしたい場合、アヤノでは本体高さを2170mmにする方法はあります。
以下の実例がそのパターンですが、正直なところかなり寸法がシビア(誤差の数ミリを気にするレベル)なので積極的にはおすすめしておりません^^;
※詳細は以下ブログ記事をご参照ください
beorc.hatenablog.jp
この実例の後にもSW(LXの後継)+CXで納品をしましたが、かなりギリギリでした汗
このケースを可能にするにはいくつか条件がありますので、ご興味をお持ちの方はご相談ください。
今回の実例内容
【アヤノAXシリーズ】
①上台:AX-130FS
②天板:TW-130C2Z
③下台(左)4段引出し:AX-P80DH2
④下台(右)家電収納+引出し:AX-P50G2
⑤ロータイプ上置:CC-P130PFZ
⑥背板穴あけ加工 2ヶ所
⑦カトラリートレイ:CI-350
※本体色:P(パールホワイト)
※天板色:セラミック(Cビアンコカララ・小口ホワイト)
【サイズ】
※本体サイズ:W1302*D450*H2020mm(ミドルハイカウンターH913mm)
※上置サイズ:W1300*D374*H170mm(CH2200mm)
ロータイプ上置
アヤノのロータイプ上置のフィラーと比較したメリットは、「少しでも収納量が増える」「耐震機能(天井への突っ張り)がある」点になります。
上台引戸
上台引戸はデュアルソフトクローズ仕様です。
背板(バックボード)穴あけ
今回は2ヶ所の背板穴あけをご依頼いただきました。位置によっては不可の場合もありますので、ご相談ください。
アヤノPSとAXは背板が厚く、2口コンセントが背板内に収まったスライド式でスッキリした見た目である点も非常に高級感があります。
セラミック天板(ビアンコカララ)
以前のこちらの実例もそうでしたが、AXをお選びになるお客様はホワイト系の本体にセラミック天板をお選びになる率が高い気がします。
上品で高級感があり、素敵ですよね^^
beorc.hatenablog.jp
4段引出
今回は幅80㎝の4段引出です。
家電収納+引出
今回は幅50㎝の「家電収納+引出」です。幅50㎝の「家電収納+引出」が選べるのはアヤノのSWシリーズ・AXシリーズ・CXシリーズのみとなります。
(アヤノ他商品・パモウナは幅40cmまたは60㎝のみ)
台輪
ということで、今回は同じ組み合わせでご姉妹で2台ご購入いただきました。H様、I様誠にありがとうございました!
当社では食器棚の他、家具、カーテン、照明などインテリア全般お取扱いしております。福岡県内ではリフォーム・リノベーションなどの工事もおこなっております。
イメージワード分析で「あなたの理想の住まいに使うべき色・イメージ」のアドバイスも可能です。インテリアに関すること、是非何でもお気軽にご相談ください。
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