interior design office BEORCブログ|居心地のよいインテリアデザイン・リフォーム|NCDのカラー&イメージ講座|福岡

ベオークのブログへお越しいただきありがとうございます。当社は福岡市にあるインテリアデザイン&リフォーム・リノベーション会社です。デザイン(インテリア全体が調和するご提案)と施工の両方ができるのが強みです。このブログでは主に当社の実例と、株式会社日本カラーデザイン研究所(NCD)と共催するカラー&イメージ講座についてご紹介します。Instagramからお越しの方は、「ブログ内検索」や記事に付けている「タグ」から該当記事をお探しいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

パモウナ・アヤノ食器棚【カラーオーダーにするメリットとは?】

カラーオーダーとは?

パモウナ・綾野製作所(アヤノ)とも、食器棚のオプションとして「カラーオーダー」という項目が設定されています。

食器棚は、商品シリーズごとに「標準色」が数色ずつ設定されています。(その中で選ぶ分には金額は変わりません)
カラーオーダーとは簡単にいうと、「扉面材の色を標準ではなくカラーオーダーとして設定されている色の中から選ぶ」というオプションになります。

パモウナ・アヤノとも、カラーオーダーとして60色を設定しています。現時点での設定色は以下リンクをご参照ください。
◎パモウナ:COLOR ORDER SAMPLE BOOK vol.8_web_20211215
◎アヤノ:60色メラミンカラーオーダーについて
※パモウナとアヤノで設定の色柄が異なります
※数年に一度くらいのペースで改定がありますので、ご検討時点で最新のものをご確認ください。

オプションなので、標準色からカラーオーダーに変更する場合、金額は上がります。
気になるのは「どれくらい金額が上がるのか?」だと思いますが、食器棚のサイズや選ぶアイテム・組合せなどの内容により異なります。
気になる方は無料でお見積りしますので、お気軽にご相談ください。

ちなみにカラーオーダーに対応している商品と対応していない商品があります。
【カラーオーダー対応】
◎パモウナ:
ASNERQ/SQ RM/SM
◎アヤノ:PSSWAXCXISHKN

【カラーオーダー対応不可
◎パモウナ:
CPIDEC/EMSY
◎アヤノ:R(RE/RK)

パモウナは基本的に「BOXスタンダード商品(ある程度内容が固定している商品)」は対応不可ですが、「RQ/SQ RM/SM」シリーズだけはBOXスタンダード商品ながらカラーオーダー対応可能となっています。

一方のアヤノは、基本的に食器棚はすべてカラーオーダー対応可能ですが、壁面収納などのアイテムもある特殊な位置づけの「R(アリシア)」シリーズだけはカラーオーダー対応不可となっています。
この辺りの設定は、メーカーの基本的な方針の違いが垣間見える気がして面白いです。

「色が選べる」以上のメリットとは??

上記のとおり、カラーオーダーは簡単にいうと「扉面材の色を変える」というオプションなのですが、実は色の選択肢が増える以外にもメリットがあります。

結論からいうと、扉面材(表面)の素材が「シート」から「メラミン」に変わる点も、カラーオーダーを選ぶ大きなメリットと言えます。

アヤノの「カラーオーダーサンプルブック」(奥)と標準色の「シート」(手前)

写真はアヤノのものですが、パモウナにもカラーオーダー60色のサンプルブックがあります。上記リンク先の60色は画像なので分かりづらいですが、サンプルブックは実際のメラミン化粧板が貼ってあるので、ツヤの有無や色柄の質感が分かりやすいと思います。

「メラミンに変わると何がよいのか?」順番にご説明します。


標準(シート仕上げ)の特長

メラミンの特長の前に、まず標準仕様である「シート」についてご説明します。

パモウナ・アヤノとも、標準仕様の扉面材は「(オレフィン)シート仕上げ」となっています。

扉の基材はMDFと呼ばれる、「木材チップを蒸煮・解繊したものに合成樹脂を加えて成形した中質繊維版(Mediumdensity fiberboard)」を使用しています。そのMDFの表面に「シート」を貼っているのが標準色の扉のつくりになります。

アヤノ標準色の面材サンプル(台紙にシートが貼ってあります)
パモウナ標準色の面材サンプル(こちらはMDFの表面にシートが貼ってあります)

パモウナのサンプルのほうはMDFにシートを接着しているので分かりづらいですが、アヤノのほうは若干シートが台紙から浮いているのがお分かりいただけると思います。要はシート自体は非常に薄い素材になります。

実は一般住宅の標準的なフローリング(床)や、洋室のドア・収納の扉などの建具なども、表面にシートが貼ってあるつくりになります。
※キッチン・洗面台の扉は「シート」仕上げの場合と、この後ご紹介する「メラミン」仕上げの場合があります。

シートの代表的なメーカーとしてDNP(大日本印刷)や凸版印刷があります。当社は新築マンションのカラーセレクト(床・建具等の色の組合せ)を選ぶ仕事もしているため、その時などに大変お世話になっています。

◎DNPのシートについて
WSサフマーレ(EBオレフィンシート)|インテリア|製品一覧|DNP 大日本印刷株式会社 生活空間事業 大日本印刷株式会社 生活空間事業
◎凸版のシートについて
101エコシート|高意匠・高機能な内外装化粧シート[凸版印刷環境デザイン]

上のリンク先をご覧いただくと分かりますが、シートで非常に多様な色・柄を表現できるようになっています。
また、各社独自の技術により、昔に比べると随分「キズ」や「汚れ」などに強くなっています。フローリングの表面に使われていることからも、擦り傷や汚れに強いというのもお分かりいただけるのではないでしょうか。

ちなみにパモウナ・アヤノ食器棚の「天板」も、標準仕様は扉と同じく「シート仕上げ」になります。

アヤノ天板サンプル(MDFの表面にシートが貼ってあります)

標準仕様の「シート」のよさは、主に以下の点にあります。
◎多様な色・柄を表現できる
◎キズ(特に擦り傷)・汚れに強い
◎カラーオーダーに比べて価格が抑えられる

パモウナでは最近主流のセラミカネロ・セラミカライトのような「モルタル調」から、新商品CPでは「石目柄」や「マットな質感」をシートで表現しています。
一方、アヤノのシートで新しいところでは、上の写真の天板(グレイレザー調)で「革の質感」を表現しています。

数年前までは扉面材・天板ともホワイトが主流で、特にパモウナは「標準色は1色のみ」という商品が多かったのですが、標準仕様での選択肢がかなり増えました。


カラーオーダー(メラミン仕上げ)の特長

上で説明したとおり、標準仕様の「シート」も特に近年かなり丈夫になったのですが、やはり耐久性という点では「メラミン」のほうが上です。

メラミン化粧板のサンプルの一例
シート(左)とメラミン(右)の厚み比較

メラミン自体の厚みが1mm弱程度あり(シートよりもかなり厚い)、素材的にもシートに比べるとかなり強くなります。

メラミン化粧板の特長については、メラミン化粧板の2大メーカーであるアイカ工業とイビケンのサイトをご参照ください。
サイトでオレフィンシートとの性能比較がありますが、特にキズ(凹み傷)・汚れ(油汚れ)・耐熱性・耐水性を気にされるなら、面材がメラミンになる「カラーオーダー」がおすすめになります。

アイカ工業株式会社:高圧メラミン化粧板の特長
イビケン株式会社:高圧メラミン化粧板IBIBOARD(イビボード)の特長

先ほどシートのところで、「一般住宅のフローリングや建具にシートが使われているが、キッチン・洗面台の扉にはメラミンを使っている物件もある」というご説明をしました。油が飛散し火を扱うキッチンや、洗面所内で湿気がこもり水を扱う洗面台の扉に採用される点をみても、やはりメラミンは耐久性が高いと言えます。

ちなみに先ほど触れた天板(標準シート仕上げ)については、オプションで以下の設定があります。(商品シリーズにより選択不可の場合もあり)
◎パモウナ:人造石天板・突板天板(天然木)
◎アヤノ:人工大理石・セラミック

パモウナの突板は標準シートより耐久性は落ちますが、表面が「天然木」になりますので見た目の質感重視のオプションです。
扉のメラミン化粧板のような耐久性を重視される場合は、アヤノのセラミック天板がおすすめです。(金額はかなり上がりますが^^;)

セラミック天板の特長については、以下のリンクをご参照ください。
※食器棚ではなくダイニングテーブル天板のページですが、セラミックの特長をまとめてあります。
Eネオス | 最高品質の家具メーカー株式会社綾野製作所

少し話が脱線したので要点をまとめると、カラーオーダーにすると色の選択肢が増えるだけでなく、扉面材がメラミン仕上げとなるため耐久性が大幅に上がるというメリットがあります。

メラミンの裏話①【アイカ品番について】

パモウナ・アヤノともカラーオーダー60色の面材は、アイカ工業のメラミン化粧板になります。60色の色柄を確認すると、「ANY~」「TJ~」などアルファベットと数字からなる品番が記載してあります。

実はこの品番には一定の法則がありますのでご紹介します。マニアックな情報ですね笑
◎品番の数字について
最初と最後のアルファベットは違うけど、間の数字が同じものがあります。
例)AY-2603KMとTJY2603K

この場合、間の数字が同じであればベースの色柄は同じになります。こちらの例でいうと、2603という同じ色柄で、AYのほうが「つや有り」・TJYのほうが「つや無し」になります。

◎セルサスとは?
ちなみに「つや無し」のもののうち「T」で始まる品番は「セルサス」という指紋がつきにくい仕様になっています。
通常キッチン周りでメラミン面材の表面に油がついている状態で触ると、指紋が目立ちやすい(特につや有り面材の場合)のですが、「セルサス」仕様のメラミンは従来品と比べるとかなり指紋が目立ちにくくなっています。
※セルサスについてついては以下リンクをご参照ください
www.aica.co.jp

メラミンの裏話②【つやの有無による違い】

◎つや有りのほうが汚れにくい?
なんとなく「つや有り」のほうが表面がつるっとしている分、汚れがつきにくくお手入れがしやすいというイメージがありました。
でも実際は、つやの有無で性能は変わらないとのメーカー回答で驚きました。

「つや有り」のほうだけ表面にコーティングをしているわけではないらしいです。高温高圧で圧縮して作る際のプレスの表面が「つるっとした面(つや有り)」なのか、「凹凸がある面(つや無し)」なのかの違い(素材は一緒)なので、どちらが汚れやすい・汚れにくいということは特にないとのことでした。

強いて言えば、「つや有り」のほうが凹凸がない分、拭き取りはしやすいかも?でも「つや有り」のほうが光の当たり方によっては指紋や油汚れが目立ちやすいかも??ということで、基本的に性能面では大差がないようです。
ただ、上記の「セルサス仕様」は「つや無し」のみなので、指紋や油汚れが目立たないことを重視されるなら「つや無し」のTから始まる品番を選ばれるとよろしいかもしれません。

というわけで、見た目のお好みや、キッチン面材・建具とそろえるといった観点で「つや有り」「つや無し」をご検討いただけるとよろしいかと思います。

メラミンの裏話③【パモウナ上置ありはカラーオーダーがお得?】

◎カラーオーダーにしても同価格の謎
あるとき気付いてしまったのですが、パモウナはなぜか昔から標準の場合とカラーオーダーの場合で上置・フィラーの金額が変わりませんでした。

最新のASシリーズは流石にカラーオーダーの金額が上がりましたが、例えば最大サイズの幅1800mm・ハイタイプの上置で「標準:税抜83,000円」に対し「カラーオーダー:税抜86,000円」と3,000円しか変わりません。NEなど従来商品は標準とカラーオーダーの上置・フィラーは同価格のままです。

一方アヤノの幅1800mm・ハイタイプの上置は「標準:税抜107,500円」に対し「カラーオーダー:税抜129,000円」です。パモウナのカラーオーダー上置のお得感が際立ちますね笑

メラミンの裏話④【カラーオーダー外の品番指定】

◎カラーオーダー60色に好きな色柄がない場合は?
例えばキッチンの面材がメラミンの場合、「キッチンと同じ面材にしたいのにカラーオーダーに同じ品番がない!」ということは割とよくあります。

このような場合、カラーオーダー外のメラミン化粧板の中から、品番を指定してオーダーすることが可能です。カタログに記載がないので意外と知られていない情報だと思います。

アヤノ・パモウナとも、カラーオーダー60色はほとんどアイカのメラミンだということを上で書きましたが、メラミン品番指定の場合は イビケンのメラミンからも選択可能です。

ネックは「金額が上がる(カラーオーダーよりもさらに)」という点と、「メラミンの品番によっては対応していない場合がある」という点です。

いずれにせよ、メラミン品番指定でご検討の場合は、対応の可否も含めてお見積りします。是非お気軽にお問い合わせください。


まとめ【カラーオーダーの際の注意点】

以上カラーオーダーの隠れた(?)メリットについてご説明しました。

最後にカラーオーダーを選ばれる際の注意点に触れたいと思います。
60色のサンプルが貼ってある「カラーオーダーサンプルブック」はひとつひとつのサイズが小さいため、特に「木目柄」については注意が必要です。

小さなサンプルでは分からなかったけど
◎木目部分とそうでない部分の色の差が思った以上にある
◎大きな面でみたら想定していなかった木目の柄がでている
◎木目柄の向きがキッチンと違った
※特にメラミン品番指定の場合に注意が必要です
といったことが起きる可能性があります。

一部(パモウナやアヤノのオリジナル品番のため)サンプルがとれない品番もありますが、アイカ工業やイビケンから大き目のサンプルの入手が可能です。

「大き目のサンプルで実際の色味や質感を確認」し、特に木目柄については「アイカやイビケンのサイトで全体的な木目柄の出方や木種を確認する」という二重のチェックをされると安心です。

いずれも当社でご検討いただける場合は、メールで分かりやすくご説明し、サンプルも手配いたします。遠方の方も安心してご相談ください。

当社では食器棚の他、家具カーテン照明などインテリア全般お取扱いしております。福岡県内ではリフォーム・リノベーションなどの工事もおこなっております。
イメージワード分析で「あなたの理想の住まいに使うべき色・イメージ」のアドバイスも可能です。インテリアに関すること、是非何でもお気軽にご相談ください。

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