interior design office BEORCブログ|居心地のよいインテリアデザイン・リフォーム|NCDのカラー&イメージ講座|福岡

ベオークのブログへお越しいただきありがとうございます。当社は福岡市にあるインテリアデザイン&リフォーム・リノベーション会社です。デザイン(インテリア全体が調和するご提案)と施工の両方ができるのが強みです。このブログでは主に当社の実例と、株式会社日本カラーデザイン研究所(NCD)と共催するカラー&イメージ講座についてご紹介します。Instagramからお越しの方は、「ブログ内検索」や記事に付けている「タグ」から該当記事をお探しいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

パモウナNE実例【コーナーキャビネットNE-CH29SL・カラーオーダー:ANY2260KM】

袖壁にコンセントがある場合どうする?

コーナーキャビネットは部分的に側板がないので壁側に寄せることが可能です

最近お問合せで多いのが、「キッチンの袖壁(そでかべ)にコンセントがある場合の対応」についてです。

一般的には、食器棚背面の壁にアース付き2口コンセントがある間取りが多いです。この場合、パモウナ・アヤノ食器棚では「バックボード(背板)穴あけ」をしなければ、背面の壁と食器棚の間に約30mmの隙間が開いてしまいます。(コンセントプラグ+コンセントプレートの厚み分)

ただ、食器棚背面の隙間はリビング・ダイニング側から見えない場合が多いので、見た目上はそこまで大きな問題はないと思います。
注意が必要なのは「食器棚奥行を50cmにした場合に袖壁から天板がはみ出す場合がある」「キッチン通路幅が約30mm分狭くなる」といった点でしょうか。

今回の実例のように袖壁(横の壁面)にコンセントがある場合、何も対策をしなければ正面から見たときに食器棚と壁の間に約30mm隙間が開く(隙間が視界に入る)ことになります。上の写真の様に食器棚置場の左右に壁がある間取りでは、その30mmのために食器棚の幅を縮める必要が出る可能性もあります。
その場合、食器段の幅は100mm単位でしか調整ができないため、約10cmの微妙な隙間が開いてしまうということにもなりかねません^^;

背板と違い、構造上「側板の穴あけ」はできません。食器棚を出来るだけ壁に近づけるためには、対策ができる商品・アイテムを選ぶ必要があります。
※対策をした場合も巾木の厚み(巾木がない場合はコンセントコードの太さ)分の隙間は必ず開く点にはご注意ください

現時点で出来るだけ食器棚を袖壁に近づけたい場合、パモウナとアヤノをあわせて4つの解決策があります。
※ 側面の壁コンセント位置により対応が出来ないものもあります

本日はその4つのうち、一番オーソドックスな解決策であるパモウナNEシリーズ「コーナーキャビネット」の実例をご紹介します。


「コーナーキャビネット」とは?

コーナーキャビネットの左設置用です(パネルを背面に取付け=袖壁対応)

「コーナーキャビネット」とは、パモウナNEシリーズのみに設定がある上台アイテムになります。

壁のコーナー部分にあるコンセントを隠さずに設置できるため、食器棚を壁面に近づけることが可能になります。
※詳細はカタログ84ページをご参照ください

ちなみに「コーナーキャビネット」はパネルを付ける位置を変えることで袖壁だけでなく、背面にコンセントがある場合にも対応が可能なアイテムになります。

「背板穴あけ」には穴あけ可能範囲の設定があり、背面の壁コンセントが端のほうにあると、穴あけが出来ない場合があります。その際も、コーナーキャビネットだと対応が可能になります。

「コーナーキャビネット」のサイズ設定

コーナーキャビネットは左端設置用(扉は左開き)と右端設置用(扉は右開き)の2種類あり、それぞれに以下の寸法の設定があります。
※今回の実例は幅200mm・高さ1127mmです

左端用の品番では上部の扉が左開き(右端用はつくりが逆になります)
幅:200mm または 400mm

ちなみに外寸幅に対する有効内寸幅は、以下のとおりです。
◎外寸幅200mm:バックパネル取付け(袖壁対応)時181mm / サイドパネル取付け(背面対応)時163mm

◎外寸幅400mm:バックパネル取付け(袖壁対応)時381mm / サイドパネル取付け(背面対応)時363mm

外寸幅200mmの場合は、有効幅+巾木の厚み分と考えても190mm程度の有効幅となるため、置くものを選びそうです。カタログでは小さ目の電動式コーヒーミル(?)を置いているようです。
 

高さ:1037mm または 1127mm

高さは2種類からお選びいただけます。この辺りはパモウナで一番選択の自由度の高い「NEシリーズ」ならではですね。
ちなみにカウンター上の有効高さはどちらも452mmで変わりません。(扉収納部分の高さが変わる形です)

レギュラーカウンター848mmまたはハイカウンター938mmと組み合わせることで、本体高さを「1885mm(レギュラーカウンター)」「1975mm(レギュラーカウンター / ハイカウンター)」「2065mm(ハイカウンター)」から選択可能です。


今回の実例内容

家電収納部分は幅60cm(家電が2つ置けています)
コーナーキャビネットは高さの高いほう(H1127mm)です
扉内は可動棚が1枚付いています

【パモウナNEシリーズ】
①上台(左)コーナーキャビネット:NE-CH29SL
②上台(右)引戸:NEA-H100R
③天板:TRC-XS120
④下台(左)家電収納+引出:NEH-CS601
⑤下台(右)4段引出:NEH-CS600
⑥上置(左):NE-CVL20UL
⑦上置(右):NE-CVL100U
※本体色:ANY2260KM(カラーオーダー60色)
※天板色:セラミカネロ(標準ラミネート天板)

【サイズ】
・本体サイズ:W1200*D445*H2065mm(ハイカウンターH938mm)
・上置サイズ:W1200*D331*H222mm(CH2300mm)

カラーオーダーANY2260KM

今回袖壁コンセント対応が出来る代案として綾野製作所(アヤノ)の「SWシリーズ」もご提案をしており、商品・食器棚のお色も含めてかなり悩まれました。
本当は「上台引戸のガラスをダーク色にしたい」というご要望があったのですが、残念ながらパモウナにはガラス色変更のオプション設定がなく(涙)
※アヤノにはガラス色変更のオプション設定あり

キッチン面材(イビケンTYX-3639G)でのメラミン品番指定オーダーもご検討いただきつつ、大きめのサンプルでカラーオーダー面材との比較もおこないました。
※サンプルブックのサンプルは小さいので、(木目柄は特に)大きな面でみると印象が変わる可能性が高いのでご注意ください。

キッチン面材を取り寄せて、アヤノのサンプルブックと比較
より色が近い方の大き目のサンプルを取り寄せて比較
パモウナのサンプルブックとも比較(上の面材で決定しました)

結果、パモウナNEシリーズのコーナーキャビネット組合せ・カラーオーダーANY2260KMでお決めいただきました。

最終的に「かなりキッチンと近い色だった」と大変ご満足いただけました^^ T様貴重なコーナーキャビネット組合せの実例写真をお送りいただき、誠にありがとうございました!

当社では食器棚の他、家具カーテン照明などインテリア全般お取扱いしております。福岡県内ではリフォーム・リノベーションなどの工事もおこなっております。
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