洗面台のタイプは2種類
洗面台は大きく「カウンタータイプ」と「ボウルタイプ」に分けることができます。大まかな特徴は以下のとおりです。
カウンタータイプの特徴
◎ボウルタイプより幅は広い場合が一般的(オーダーでサイズは自由)
◎文字通りカウンターがあるのでモノが置ける
◎幅があるので高級感がある(ホテルや旅館はカウンタータイプが多い)
◎水栓やボウルは別で選ぶ場合が多いため、海外ものなどを使えば高級感を出しやすい
◎鏡は一枚もので大きなケースが多い(こちらも高級感に一役)
◎ボウルはカウンター上に置くベッセルタイプ、埋込みのカウンター一体型などあるが、基本的には小さめ
◎金額はボウルタイプより高め
ボウルタイプの特徴
◎サイズは基本的に規格サイズ(幅750・900・1000・1200mmなどメーカーにより違いあり)
◎洗面台幅とボウル幅が近いため、ボウル周りにはモノを置くスペースがあまりない(その分、鏡裏収納や小物立てなど充実)
◎高級感よりも機能性重視
◎基本的には水栓、鏡などすべて一体型のつくり
◎鏡は三面鏡になったり、鏡裏収納があったりと機能的
◎ボウルは大型
◎金額はカウンタータイプよりお手頃(一部サイズオーダーできる商品もあるが、その場合価格は高め)
それぞれに良さがありますが、リフォームで重要になるのは「幅の設定」の違いでしょうか。
マンション新築時はかなりの個数がでるため、間取りにあわせて規格外寸法のカウンタータイプでつくってあるケースも多いようです。
今回のお客様宅もリフォーム前は間口1400mmのカウンタータイプでした。
リフォームに際し、お子様が巣立たれているのでサイズ(幅)を小さくしたいとのことでしたが、ボウルタイプにちょうど1400mmの幅にあう規格がなく^^;
オーダーだと価格が高くなるので悩ましいところでした。(最終的に壁の位置を調整し、ボウル+サイドキャビネットで1200mm幅としました)
最新のボウルタイプならではの機能とは?
最新のボウルタイプの洗面台では、上の写真のように水栓が上部についています。従来はボウルの奥側に水栓が立ち上がっていましたが、このように上につくことで水栓周りが水垢などで汚れにくくなっています。
また朝シャン(ってまだ言いますか?^^;)するときなどは、このように上に水栓があったほうがかがむ際に楽です。こちらのお客様はさらにタッチレス水栓をお選びになったため、例えば石鹸で手を洗うときに、石鹸のついた手で水栓まわりを触らなくてよいため、さらに水栓周りが汚れにくくなっております。
歯磨きの際なども使う時だけ水が流れるため、便利で節水にもなります。
上のカウンタータイプとの比較ではモノを置く場所がないと書きましたが、こちらの幅900のボウルではむかって右側に段がついており、例えば洗濯物を手洗いするときなどに仮置きできるスペースがあります。カウンタータイプほどのスペースはないものの、やはりボウルタイプは機能的です。
今回の実例内容
パナソニック 洗面ドレッシング ウツクシーズ ビューティーホワイト
◎900LED主照明3面鏡(タッチレス水栓)
◎サイドキャビW300*D539*H1950
20cm壁をずらして浴室の扉幅を広く
ちょうど元のユニットバスの出入口が狭かったこともあり、洗面台左の袖壁を右に20cmずらしました。洗面台はボウルタイプ900mm+サイドキャビネット300mmを組み合わせて1200mmに。
機能性と収納量を両立させ、価格もカウンタータイプのオーダーよりも安くなりました。ユニットバスの出入口も80cmに広げて浴室出入口付近の空間に余裕もでき、お客様に大変よろこんでいただきました。
洗濯機置場の扉をなくしてすっきり
洗濯機を隠す扉がついていましたが、扉が壊れてしまっていました。
また、従来の縦型に比べてドラム式は奥行がある+扉が手前に開くため、動線や使い勝手を検討する必要があります。
それぞれ特徴のある洗面台。ご要望や間取り、ご予算に応じてご提案いたします。
洗面所のリフォームをご検討されている方は是非お気軽にご相談ください。