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LED電球の注意点

以前LED電球の特徴という記事でLED電球の特徴と注意点を簡単に書きました。

LED電球は電気代の安さや長寿命といった環境に優しいという特徴があり、価格が下がったことから一気に普及が進んでいます。その一方で、人気LED電球の意外な落とし穴「暗い」「重い」「切れる」と苦情というニュースなども出てきています。


イメージが先行しすぎているのでしょうが、そもそも白熱電球とは別物という認識が必要なようです。
先日、某照明メーカーさんのところでセミナーを受けてきましたので、改めて注意点について簡単に書きたいと思います。


暗い?

白熱球だと40Wよりも60Wのほうが明るいなど、ワット数で明るさを判断していましたが、白熱の60WとLEDの60Wを比較するとLEDのほうを暗いと感じてしまうようです。

なぜかと言うと、白熱球の明かりが全方向に向かうのに対し、LED電球の光は直下方向にしか向かいません(LED電球の下半分は光らない)。直下照度は高いのですが、使い方や配灯計画を間違うと、天井や壁面の明るさが足りず、部屋全体は暗いという現象が起きてしまいます。

明るさを示す単位はlm(ルーメン)になりますので、ワット数だけでなくルーメン値に注目する必要もあります。また、メーカーにより同じ明るさ相当表示でも消費電力が違う場合があるため、この点にも注意が必要です。


光の質・色の違いに注意

メーカーによって色温度が違うので混ぜて使わないようにしてください。色温度とは、例えば電球色、昼白色など日本独自の光色表現です。

当然、メーカーによってLED電球の光の色、見え方は変わることになります。


重い?

LEDの点灯には必ず電源が必要になるため、どうしても従来に比べ重くなってしまいます。
また、電源の設計が各社違うので、特に調光をする場合は注意が必要です。


熱い?

白熱とは違い、LEDは光に熱を持たないのが大きな特徴になっています。ですので、例えばスポットで植物や美術品を照らすのに適していると言われています。

その一方で、上に書いたとおり電源が必要になるため、その部分は熱を持ってしまいます。そのため、例えば全方向が閉じられた照明器具には使えない等の制約がある場合もあり、注意が必要です。


切れる?

LEDは長寿命による取り換えの手間が省けるのが大きな魅力の一つですが、適した器具で使わないと寿命が短くなる可能性があります。例えば上で述べたように、熱がこもる器具で使用した場合、早い段階で電球が切れたり、明るさが暗くなるという例が報告されています。


影に注意

LEDは光源が一つではなく粒状のため、白熱灯に比べ影がぼやける場合があります。

また、上でも触れましたが、基本的に光の方向性が強くでやすいため、間接照明として使う場合は注意が必要です。光の当て方を間違うと、影がくっきりでてしまい、間接照明の良さがでないことになってしまいます。



と、いろいろと注意点を書きましたが、長寿命でランニングコストが安く、環境にも良いものであることには間違いありません。
あとは特徴をいかして、従来の照明と上手く使い分けをされるとよさそうですね。リフォームの場合は配灯計画を的確に行えるかがポイントになりそうです。


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