interior design office BEORCブログ|居心地のよいインテリアデザイン・リフォーム|NCDのカラー&イメージ講座|福岡

ベオークのブログへお越しいただきありがとうございます。当社は福岡市にあるインテリアデザイン&リフォーム・リノベーション会社です。デザイン(インテリア全体が調和するご提案)と施工の両方ができるのが強みです。このブログでは主に当社の実例と、株式会社日本カラーデザイン研究所(NCD)と共催するカラー&イメージ講座についてご紹介します。Instagramからお越しの方は、「ブログ内検索」や記事に付けている「タグ」から該当記事をお探しいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

パモウナ・アヤノ食器棚【設置時の注意点】


おかげさまでこちらの記事からパモウナ・アヤノ(綾野製作所)の食器棚についてたくさんのお問合せをいただき、数多くご注文いただいております。福岡県外のお客様にもご購入いただき、反響の大きさに驚いております。誠にありがとうございます。

種類やサイズが豊富でオプションも充実しており、いざ「買おう」と思うと意外と迷ってしまうパモウナ・アヤノの食器棚^^; ご購入に際しては、当社にて個別に分かりやすくご提案いたしております。是非何でもお気軽にご相談ください。

今日は「設置」についての注意点をブログ記事としてまとめたいと思います。

冷蔵庫通りますか?

キッチン通路幅を考えて、「食器棚の奥行きを45cmでいくか50cmでいくか…」というのは皆さん考えられるのですが、間取りによっては冷蔵庫が通路を通らないケースもあるので注意が必要です。
※特に冷蔵庫が食器棚の奥にレイアウトされていて、間取りで想定されているよりも奥行が深い食器棚を置く場合

一般的にキッチン通路幅は1人で作業される場合80~90cm必要と言われています。このくらいキッチン通路幅が確保されていれば、冷蔵庫お買い換えの際も基本的には問題ないと思います。

気をつけないといけないのが、特に築年数の古いマンションなど、間取りで想定している食器棚置場の奥行が浅い場合です。

例えば奥行40cmの食器棚を置く想定でキッチン通路幅が80cmの場合、そこに奥行50cmの食器棚を置くとキッチン通路幅が70cmとなってしまいます。
この場合、一般的な冷蔵庫の奥行とほぼ同じくらいの通路幅となってしまうため、奥に冷蔵庫置場がある場合は冷蔵庫の搬入・搬出がかなり難しいと思います。

食器棚のサイズご検討の際には、「使用される冷蔵庫のサイズ」と「キッチン通路幅が何センチ確保できるのか」にはご注意ください。
ただ、パモウナ・アヤノの食器棚はキッチンメーカーのカップボード(食器棚)と違い、壁に固定はしませんので、大変ではありますが後から移動ができるのがメリットの一つです。

上の写真のお客様もリフォームに際し、「冷蔵庫を買い替える時に動かせる」という理由でキッチンとおそろいの固定型カップボードではなく、パモウナ食器棚をお選びになりました。


(戸建の場合)設置場所は1階ですか?

戸建で設置場所が2階の場合、間取りや廊下幅によっては階段部分をあげるのが難しい場合がございます。※食器棚のサイズ(幅)にもよります

戸建で2階に設置する場合は、事前に寸法入りの平面図や階段部分の写真をお送りいただけるとスムーズです。


壁のコンセントまでの距離を確認


一般的な家電収納を含む組合せの場合、上の写真のような2口コンセントが
◎パモウナは天板上中央に1ヶ所・家電収納部に1ヶ所 ➡ 【計2ヶ所】
◎アヤノは天板上両端に2ヶ所・家電収納部に1ヶ所 ➡ 【計3ヶ所】
つく場合が多いです。本体から出るコンセントコード(プラグ)の本数は、基本的にパモウナ2本・アヤノ3本となる場合が多いです。
※パモウナ新商品CP・ASはアヤノのように上台に2ヶ所2口コンセントがつきますので、下台に家電収納を組み合わせる場合【計3ヶ所】となります
パモウナ・アヤノ付属のコンセントのコードの長さは1.9mですので、事前に壁のコンセント口に届くかの確認が必要です。もし長さが足りないようであれば、事前に延長コードの準備が必要となります。
※パモウナにはカタログに記載のないオプションでコンセントコードの延長(3m or 5m)の設定がございます。(アヤノはオプション設定なし)
※ちなみに2口コンセントは同時使用で合計1500Wまでという電力の制限があります。家電の配置を考えて食器棚の組合せを考える必要があります。

食器棚背面壁のコンセントが2口の場合

壁のコンセントが2口の場合、パモウナだと一般的に本体からのプラグも2本のケースが多いので問題ないのですが、アヤノだとプラグが3本となる場合が多いため、3本目をどこに差すか決めておく必要があります。

食器棚置場の壁コンセントが2口1ヶ所のみの場合、3本目は冷蔵庫上コンセントの余剰分1口でとるとよろしいかと思います。(通常冷蔵庫上も2口コンセントで、冷蔵庫で1口使用・1口余っているケースが多いため)

上にも書きましたが、間取りによっては食器棚から冷蔵庫上まで届かない(届いてもコードがピンと張って目立つ)場合もありますので、ご注意ください。
※設置時は余剰分のコンセントコード(プラグ)を隙間から出しておき、あとから延長コードで冷蔵庫上コンセントにつなぐという形でも大丈夫です。


壁との隙間について


食器棚付属の2口コンセントのコード先端プラグ部分はL型になっており、厚みが約2cmあります。(写真はパモウナ)

差し込む先の壁コンセントと重なる位置に食器棚を設置する場合、このプラグの厚み分、食器棚本体が壁から離れることになる点にもご注意ください。
※コンセントプレートの厚みとあわせると、食器棚と背面壁の間に約3cm弱の隙間が開く形になります。
それが嫌な場合は、背板穴あけオプションで対応可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください。
ただその場合も巾木の厚み分の隙間は開きますし、いずれにせよコンセントコードが通る分の隙間は必要になります。
※コンセントを食器棚と重ならない位置に設置された実例はこちら
※背板穴あけの実例はこちらをご確認ください


アースについて

上の2口コンセントの写真をご覧いただくと分かりますが、パモウナ・アヤノとも食器棚付属の2口コンセントにアース端子はついておりません。電子レンジなど家電製品のアースをご使用になりたい場合は、壁コンセントのアース端子に直接差し込む必要があります。

アース付きコンセントは下のカバーを開けたところにアース端子があります

特に上置・フィラーを組み合わせる場合は、後からアース線の取付けが難しいので事前にご用意いただくようお願いいたします。
 

事前にご確認いただきたいこと

家電のアースをご利用になりたい場合、事前に家電付属のアース線の長さが、バックボードの穴を通して壁コンセントのアース端子まで届くかの確認が必要になります。

家電付属のアース線の長さと、以下の点をご確認いただくとよろしいかと思います。
◎壁コンセント(アース付)の位置
 家電を置きたい場所と壁のアース付きコンセントが離れているほど必要なアース線は長くなります。平面図上は「2E」(アース付き2口コンセント)と表記されている場合が多いと思います。

◎家電を食器棚のどの位置に置きたいのか・背板穴の位置
 家電を置きたい位置・アース線を通す穴の位置(基本パモウナは天板上の中央に1ヶ所、アヤノは天板上の左右に計2ヶ所)・壁コンセントの位置の3つの要素により必要なアース線の長さが決まります。少し長めのものをご用意いただいておくと安心です。

パモウナは基本的に上台カウンター上・中央の1ヶ所に配線孔

中央1ヶ所のため、壁コンセントに近いほうに家電を置く場合も、アース線の折り返しが必要になります。2ヶ所配線孔がある場合に比べ、アース線が長めに必要になる可能性が高いです。食器棚の幅が大きい場合は特に注意が必要です。
 

アヤノは基本的に上台カウンター上・左右の計2ヶ所に配線孔

 

パモウナでもASシリーズは上台カウンター上・左右の計2ヶ所に配線孔があります

左右に配線孔があるため、事前にアースが必要な家電をどちら寄りに設置するか決めておく必要があります。(近い方の配線孔を通してアース線を出す必要があるため)
 

背板穴あけをすれば設置後も直接壁のアース付きコンセントに差すことが可能

 
◎家電裏面の右・左どちら側からアース線が出ているのか
 壁コンセントとの位置関係により、「家電の幅」分、必要なアース線の長さが変わります
 
◎食器棚自体の幅
 食器棚の幅が大きいほど、距離が長くなるので家電付属のアース線では届かない可能性が高くなります

もし長さが足りない場合は

基本的に食器棚を設置して、あとから壁コンセントのアース端子にアース線を差し込むのは難しい場合が多いので注意が必要です。

「確実に家電のアースを接続したい」という場合は、「背板穴あけオプション」を採用いただくか、先に長めのアース線を購入して壁コンセントのアースに接続しておくと安心です。
サンワサプライ アースケーブル 5m KB-DE5
※上にも書きましたが、家電付属のアース線を使う場合、標準の背板穴を通して壁のアース端子に届いても、長さがぎりぎりのため家電の位置が限定される場合があるのでご注意ください。
※アース線の長さに余裕があれば、家電お買い換えの際は、家電側でアース線の取り外し・接続が可能です。

ちなみに…アース線の接続が難しい場合は、このような商品もあります。
テンパール ビリビリガード プラグ形漏電遮断器 (04-3213)

 

配送当日の準備

以上、アース線の長さに問題がない場合は、家電付属のアース線をご利用いただけます。

アース線は電子レンジの背面にこのような形でビス留めしてあります

配送当日は、食器棚の搬入前に、お手持ちの電子レンジなどの家電からアース線をはずしておかれると設置がスムーズです。
 
一般的に家電本体裏側のビスをゆるめるとアース線がはずれる構造になっています。はずしたアース線を壁コンセントのアース端子に接続➡食器棚背板部分の穴を通してカウンター上にアース線を出す➡カウンター上でアース線と家電を再接続という流れになります。
(家電お買い換えの場合は、カウンター上で旧家電からアース線を取り外し、新家電の裏面に接続するという流れになります。)
※「家電をお買い替え予定」または「お引越し前」で、食器棚納品時にアース付き家電がお手元にない場合は、事前に「新規購入」または「お使いの家電から取り外して」アース線だけご用意ください。
上にも書きましたが、特に上置・フィラーを設置すると食器棚を動かせないため、あとからアース線を壁の端子に差し込むことができません。

以上設置に際しての注意点を簡単にまとめてみました。
文章でなかなか分かりづらい点もあるかと思いますので、もし何か気になる点がございましたらお気軽におたずねください。

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背板穴あけの実例は「背板(バックボード)穴あけ」というタグからご覧ください。

壁面収納計画時の注意点についてはこちら↓
beorc.hatenablog.jp